tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ホタル羽化

2012年07月09日 10時44分37秒 | 環境
ホタル羽化
 この3月に「メダカの春」というメダカ飼育の報告をさせていただきました。そこでは触れませんでしたが、雨水タンクを購入し、庭のU字溝をビオトープまがいにしたのには、もう1つ大きな目的がありました。それは「ホタルの羽化」です。

 昨年、メダカの購入と前後して姫タニシを1キロ購入し、U字溝に入れました。タニシは平家ボタルのエサです。タニシはメダカと共存、順調に増えたようです。
 私が、都下国分寺に移り済んだのは昭和38年でしたが、30年代前半までは、我が家の後ろの野川に平家ボタルが自生していたという事は聞いていました。
 近所に蛍を飼育している会のあることを知り、仲間に入れていただいて、先ず餌の供給に着手することにしたわけです。
 
  昨年は、ネットで平家ボタルの幼虫を20匹ずつ2回購入しましたが、上陸してさなぎになる環境の整備が下手だったせいか、羽化したのはわずか2匹、失敗でした。
 今年は餌の提供と引き換えに幼虫30匹を2回(1度目は昨年秋)近所の飼育家から分けていただき、さらに20匹をネットで購入、U字溝とベランダの発泡スチロールの水槽に分けて飼育してみました。

  飼育家の方の指導で上陸、さなぎ化の環境を整えたせいか、いつのまにか上陸し、6月中旬から羽化が始まり、U字溝とベランダの両方からそれぞれ十数匹、合計30匹以上が羽化し、「2年目にしては・・、」と褒められる程度の成績を上げることが出来ました。
 毎日暗くなると「今日は00匹光ってるわよ」と家内が数え、それを眺めながらビールを飲む、まさに内外のごたごたとは無縁の、平穏な初夏の宵です。

 一部は産卵させるために飼育籠に取り込み、一部はU字溝の周囲で産卵するように仕向け、結果はまだわかりませんが、ご近所に飛んで行ったのもいるようです。
 気が付く人がいるだろうかと、ホタルの光る飼育籠を表に出してみましたが、家の前を通る人々は、蛍よりも明るいケータイやスマホを見ながら道を急ぐだけで、ホタルのいることに気付く人は全くありませんでした。

 飼育籠の蛍は、国分寺の蛍の夕べ(来訪者900人以上)での展示に参加したり、ご近所の小さなお子さんたちに楽しんでもらったりしましたが、新たな羽化は、もうそろそろ終わりのようです。
 ホタルの命は羽化してせいぜい2週間、まだ元気に飼育箱の中を飛び回っているのも10匹ほどいますが、多分産卵は終わったので、そろそろ、U字溝のあたりに放そうかと思っています。
 
 多分今年は産卵、孵化にも成功するだろうと期待していますが、その幼虫を何とかうまく育て、来年の上陸、羽化につなげられるように頑張ってみたいと思っています。
 雨水タンクを備えれば、狭い庭やベランダでも、こんなことが可能になるのだと、まさに感慨を新たにしています。


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